夜空を眺めれば、天候の良い時なら多くの星を見ることができます。
その星の並びからイメージを膨らませ、ギリシャ神話に出てくる神や動物、英雄などに結び付けて名前が付けられたのが星座です。
この星座は、季節によって見やすい星座があり、夏だからこそ見やすい星座もあります。
ここでは、夏の有名な星座について紹介します。
夏は全国で花火大会なども行われ、夜空を見上げる機会も多いです。そんなときに夏の星座を知っていれば、さらに楽しい夏の夜を過ごすことができるでしょう。
夏の星座を楽しもう!
夏に見やすい星座として、さそり座、へび座、かんむり座、ヘラクレス座などがあります。
これらの星座は夏に見やすい星座として知られているのですが、多くの明かりがある街中では星がよく見えないことがあります。
星座を楽しむためには、明かりが少ない環境が最適です。
山の上であれば街の明かりは届きにくいですし、気温も低いことから暑い夏でも涼しい環境で夏の星座を眺めることができます。
全国各地に星がよく見えるスポットが多くあることから、このようなスポットに出掛けるのも良いでしょう。
星が見やすい環境で、昔の人も見ていた同じ星を眺めて、ギリシャ神話に出てくる神や英雄、動物のイメージを膨らませてみましょう。
有名な夏の星座① さそり座
出典:(Yahooきっず図鑑)
さそり座は十二星座にも含まれ、10月24日~11月22日の誕生日の人はこの星座となり、星座占いでもお馴染みです。
十二星座では、秋から冬の誕生日の人がこの星座となるのですが、夏に見やすい星座として知られています。
この星座は大きなS字型という特徴があり、昔の日本では「魚釣り星」、「鯛釣り星」と呼ばれていたようです。
南の空に現れ、低い場所に位置することからはじめは見つけにくいかもしれません。
さそり座は心臓にアンタレスという赤い星が光っています。天の川がよく見えるのなら、南に下っていくとこの赤い星を見つけることができるでしょう。
アンタレスや天の川をまず見つけることで、さそり座も探しやすくなります。
有名な夏の星座② へび座
出典:(Yahooきっず図鑑)
へび座は、へびつかい座と一緒にある星座です。
へびつかい座はさそり座の北にあり、五角形のところがへびつかい座の胴体となる部分です。五角形の下部分にある星を東西につなげていくとへび座を見つけることができます。
西側がへび座の頭部で東側が尾部です。へび座は最も明るい星でも3等星なので見つけにくいかもしれません。
へび座を探そうとするよりも、へびつかい座を探す方が良いでしょう。
へび座は、へびつかい座のアスクレピオスがへびを持っているとされる星座です。アスクレピオスは、ギリシャ神話では医術の神とされ、へびはそのアスクレピオスの分身とも言われています。
有名な夏の星座③ かんむり座
出典:(Yahooきっず図鑑)
かんむり座と聞くと王冠をイメージするかもしれませんが、このかんむり座は半円状の形をしている星座です。
一番明るいのがアルフェッカと呼ばれる2等星で、特別明るい星がないため少し見つけにくい星座かもしれません。
かんむり座を見つけるためのポイントがうしかい座です。
かんむり座はうしかい座の隣にある星座で、うしかい座はアルクトゥールスと呼ばれる1等星があるのが特徴です。
このアルクトゥールスを見つけるとかんむり座も見つけやすいでしょう。
綺麗に半円形を描いていることから、1回でも見つけることができれば、夏の星座の中でも見つけやすい星座となります。
有名な夏の星座④ ヘルクレス座
出典:(Yahooきっず図鑑)
ヘラクレスは、ギリシャ神話では有名な英雄です。
この英雄が星になったのがヘラクレス座と言われています。
このヘラクレス座は両手を挙げている形で、逆さまになっているのが特徴です。
とても大きな星座なのですが、3等星と4等星で構成されているために見つけにくいと感じるかもしれませんが、西側にはかんむり座があります。
かんむり座をすでに見つけていれば、ヘラクレス座も一緒に探してみましょう。
また、ヘラクレス座は天頂に位置し、東側にはベガ、西側にはうしかい座のアアルクトゥールスの1等星があります。
この1等星の間にH形に星が並んでいるのを見つけることができるのですが、この部分がヘラクレス座の腰の部分になります。
覚えておきたい夏の大三角!
出典:(Yahooきっず図鑑)
こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んだ三角形を「夏の大三角」と呼びます。
ベガは織姫、アルタイルは彦星で、天の川をはさんで西側に織姫、東側に彦星があります。
星座ではありませんが、夏の特徴とも言うべき星で、この大三角を見つけることで「こと座」、「わし座」、「はくちょう座」も見つけられることになります。
アルタイルとデネブは1等星、ベガは0等星で夏の夜空で最も明るい星です。夜空を見上げて最も明るい星を探すだけで簡単に大三角を見つけられます。
この夏の大三角には、織姫と彦星が含まれていることから、夏の夜空を眺めるときには、織姫と彦星の物語を思い出してみましょう。
この物語を思い出すだけでも、楽しい夏の夜空を満喫することができます。
おわりに
夏の夜空を見上げて星座を見つけても、上手く星座の絵がイメージできない人もいるでしょう。
図鑑などでは、それぞれの星座をイラスト付きで紹介しています。実際の夜空と図鑑を見比べることで、昔の人が夜空を見てどのようなイメージをしていたかも想像しやすいです。
同じ夜空を見上げて、昔の人がどのようなイメージを膨らませたかを考えるのも楽しさの一つです。
夏の夜では、星座の図鑑を片手に家族や友人、恋人と楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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