疲れていたり、寝不足だったりすると自然に出てしまうあくび。
一種の生理現象なので仕方ありませんが、あくびをきっかけに集中力が途切れてしまうこともありますよね。また、授業中や会議中に出てしまうと、やる気がないと思われてしまいます。
そこで、あくびの出る原因や対策を知って、あくびの上手な対処方法を身につけましょう。
目次
どうしてあくびってうつるの?
よくあくびをすると、近くにいる人も急にあくびをしたりすることってありますよね。それは脳の刺激によるもので、脳の感情をコントロールしている部分と、あくびがうつる時に働く部分は重なっているからなのです。
近しい人ほど一緒にいて安心や精神的に落ち着くことから、脳の刺激が関与していると考えられます。そのため、あくびがうつりやすいのは恋人や家族など、関係が深ければ深いほどうつりやすくなるそうです。
ちなみにあくびがうつる場合は5分以内といわれています。
あくびをしたら涙が出る理由
あくびをしたら涙が出てきた経験は誰にでもあると思います。
これは、目頭にある涙を溜める袋があくびによって押されるからです。
涙は、目尻の近くにある涙腺から常に少しずつ分泌され、目の表面をうるおしています。その涙を一時的に溜めている袋が、大きく口を開けたときの顔の筋肉で押され、涙があふれ出てくるのです。
あくびの主な3つの原因
① 眠たい時
朝起きた時や日中眠たい時によくあくびが出ますよね。眠たい時にあくびが出る理由は、脳に巡る血液の流れが悪いのを良くしようと、脳が空気をたくさん取り込ませるように判断しているからです。
つまり、酸素をたくさん取り入れることによって、脳の働きを活発にしようとしているのです。
② ストレスや疲れている時
長時間ストレスが溜まっていたり、頭を悩ませていると「アンモニア」が発生します。この「アンモニア」は人体に害があるため、これ以上のアンモニアの蓄積を防ごうとして脳の働きを高めようとします。
③ 脳の温度調節
脳は温度が上がりやすいため、呼吸することで冷たい外気を脳に送り込み、脳の温度を下げようとしているのです。夏よりも冬の方があくびがたくさん出るというのは、冷たい空気を吸って脳が温度調節をしているからなのです。
あくびの効果的な3つの止め方
① 鼻からゆっくり呼吸する
あくびが起きてしまうのは、酸素を取り入れるためです。
そのため、あくびが出る度に鼻から思い切り息を吸い、吸いきったら一瞬止める、というのを何度か繰り返してみてください。
鼻からのほうが少量の息を長く吸えるのでより効果的です。息を吸うことで、脳の血行をよくすることができます。酸素を取り入れ、脳の血行を促進すれば、やがてあくびは出なくなります。
② つねる
あくびは脳に酸素を行きわたらせて、脳を活性化させるために発生します。
そのため、つねることによって自分で刺激を与えて脳を活性化させると効果的でしょう。つねる動作ならば、誰にも気づかれずに行うことができますし、すぐに脳を活性化させることができます。
③ 上唇を舐める
一番効果的だと言われている方法が上唇をなめるという方法です。
これは江戸時代から伝統的に言われてきたことのようで、確かに効果があります。理由についてははっきりしていませんが、おそらく刺激を与えることで脳が活性化するからだと考えられます。
上唇を舐めることができない場面では、舌で前歯の裏側を押すだけでも効果があるようです。
病気の可能性もあるかも?
眠くもなく、疲れてもいないのにあくびがでることがあります。
この場合は、その原因として「病気」が潜んでいるかもしれません。
① 貧血
貧血は、血中の「ヘモグロビン」の濃度が低下することで起こり、主に鉄分不足が原因です。「ヘモグロビン」は、体内に酸素を運ぶので、「ヘモグロビン」が減ると脳に運ばれる酸素の量も減るので、あくびが出ることがあります。
② 睡眠障害
眠れない、夜中に起きてしまうなどの睡眠障害が原因の場合があります。睡眠障害によって昼間に脳の働きが低下したとき、脳内への酸素の取り込みを行うためあくびが頻発します。
③ 偏頭痛
偏頭痛が起きる前に、立て続けにあくびが出ることがあります。
おわりに
寝不足や、疲れなどであくびが止まらない場合は、睡眠を十分とったり休憩を取るなどで解消することができます。
しかし、異常にあくびが多く、おかしいと感じる場合であれば、病院に行くようにしましょう。
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