わたしたちは、日々たくさんのストレスに囲まれて生きています。
例えば、夏の暑さや冬の寒さ、花粉症、近所の騒音、苦手な食べもの…
その中でも、いちばん大きなストレスは、学校や職場、家庭内の環境や人間関係、それに付随する怒りや悲しみの感情なのではないでしょうか?
これらのストレスをゼロにすることはできません。でも、うまく付き合っていくことができれば、今よりもっと生きやすい人生を送ることができますよ!
どうやってストレスをコントロールすればいいのか、一緒に考えてみませんか?
目次
ストレスを溜め込み過ぎるのは危険!
適度なストレスは、やる気を引き出したり、気持ちを引き締めたりと、プラスの効果もあります。しかし、心の中にいつまでもストレスを抱え、解消することができないでいると、どんどん心と体がむしばまれてしまいます。
ストレスを受けると、脳が反応して、ホルモン分泌を過度に促します。これによってバラスが崩れてしまい、自律神経が乱れ始めます。そして次々に心身の不調を感じるようになります。
例えば、頭痛、肩・背中・腰の痛み、胃痛や腹痛といった痛みを感じるようになったり、不眠や食欲不振、動悸や息苦しさを覚えることがあります。
精神面では、イライラ・焦燥感・不安感、やる気が起きない、などといった不調が起こり、仕事でのミスが増えたり、ついには仕事場へ行くことさえできなくなってしまうこともあるのです。
ストレスコントロールって?
ストレスをコントロールする、なんだか難しそうですよね。
実はストレスとは、みんな知らず知らずのうちに受けていて、知らず知らずのうちに対処しているものなのです。ちょっと嫌なことがあっても次の日には忘れている、なんて経験をしたことがある人は多いはずです。
しかし、あまりにもストレスが強すぎると、対処できなくなってしまい、心や体に異変が出てしまうのです。そして、自分の心身に異変が出てから「ストレスを受けている」と気づく、という人がとても多いのです。
この頃には、心や体は少しずつ壊れ始めており、このまま放っておくと、大変な病気を患ってしまう危険性もあります。
そうならないためにも、自分自身がどのくらいのストレスを受けているのか、客観的に知ることから始めましょう。そして、そのストレスはどこから来ているのか、どうすれば対処できるのかを考えて行動しましょう。
これが、ストレスコントロールの第一歩です。
ストレスコントロールする5つの方法
自分の強みと弱みを知る
まずは自分をよく知ることから始めましょう。
自分がどのようなストレスに弱いのかを知っておくことで、あらかじめそれを回避することや、減らすように工夫することができます。
自分の気持ちを大切にする
自分さえ我慢すればうまくいく、という考えの癖を持っている方はいませんか?
確かに、その場はうまくまとまるかもしれませんが、自分自身の心はそのたびにダメージを受け続けています。
相手の気持ちや考えを尊重できるあなたなら、大丈夫です!相手の意見をしっかり受け止めたうえで、自分の意見を相手に伝えてみましょう。これだけでも、欲求が満たされてストレスは和らぎますよ。
周囲に心を開く
心配事や悩み事を相談できないまま心にしまっている方も、ストレスを溜め込みやすい方です。
自分の周りにいる人たちに、心を開いてお話ししてみるのはいかがでしょう。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、普段から、何気ない話をするなどして、良好な人間関係を作っておくことはとても大切です。お互いに助け合い、支えあうことのできる関係を持つことで、ストレスを緩和することができます。
自分の考え方の癖を知る
現実に起こっていることに対して、ポジティブに捉えることのできる人は、ネガティブな人よりもストレスを感じにくいです。
言い換えると、否定的な考え方は目の前の真実を歪ませて、心に大きな傷を与えてしまうことがあるということです。
マイナス思考が癖になっている方は「今起こっているできごと」と「自分の心」を、切り離して考えるように意識することをおすすめします。そして、他の考え方がないかどうか、自分に問いかけてみましょう。
逃げる
このままでは心が壊れてしまう、危険だ、と感じたら、その場から逃げてしまいましょう。
それはときに勇気が必要かもしれません。でも、自分が壊れてしまうくらいなら、逃げてください。健康を取り戻してから、またひとつづつやり直せばいいのです。
もう十分に頑張ったのですから、自分に優しくしてあげましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、自分自身の考え方や意識の工夫といった面から、ストレスコントロールの方法を考えてみました。
現実に起きてしまったことは変えられませんが、それをどう捉えてどう行動するかは自分の心で決めることができます。小さなストレスに遭遇したときなどを利用して、普段から考え方や行動を意識的に変えていきましょう。
今回の記事が、少しでもあなたの心を守る力になれたら、と思います。
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