冬や春先までの乾燥がひどい季節には、加湿器が欠かせないという方も多いのではないでしょうか?
ですが、思うように加湿器の効果を感じることができないこともあり、加湿器の正しい使い方に注目が集まっています。
今回は、加湿器の効果を感じられない原因や加湿器の効果を最大限に得るための対処方法についてご紹介します。
加湿器に効果がないって本当?
加湿器を使用してもなかなか思うように効果を感じることができずに困っていませんか?
このような悩みは多くの人が感じていて、せっかく購入した加湿器をだんだん使用しなくなってしまったり、クローゼットの奥にしまいこまれてしまったりと宝の持ち腐れになってしまうことも多いものです。
加湿器の効果を感じることができない場合には、加湿器を正しく使えているか、正しい選び方で加湿器を購入したかなどが心配になりますよね。
加湿器に効果が感じられない時には、一度正しい使い方や選び方ができているのかを確認するのも良いですよ。
加湿器の効果を実感できないのは間違った使い方をしているから?
加湿器の効果を思うように感じることができない場合には、知らず知らずのうちに間違った使い方をしてしまっている可能性があります。
間違った使い方をしていると、実感しているように部屋の湿度が上がらなかったり、体調にも良くない影響を与えたりするかもしれません。
加湿器は水を入れてスイッチを押すだけで部屋の湿度を上げてくれる便利なものだと思われがちなのですが、実は加湿器の効果をしっかりと得るためには気をつけなければならないことがいくつかあります。
正しい使い方ができるように、加湿器の効果が感じられない原因や対処方法について見ていきましょう。
そもそも加湿器にはどんな効果があるの?
そもそも加湿器を使うことによって得られる効果には、主に以下の3つがあります。
- 部屋の湿度を上げて鼻や喉を潤す
- 風邪やインフルエンザのウイルスの増殖を防ぐ
- 乾燥肌による肌荒れを防ぐ
それでは、これらの効果について1つずつ見ていきましょう。
部屋の湿度を上げて鼻や喉を潤す
加湿器を使うことによって得られる効果のメインは、やっぱり部屋の湿度を上げることですよね。
基本的に快適だと感じる湿度は約50%〜60%の間だと言われていますが、加湿器を使わずに過ごしているとこの目安の湿度になることは少ないですよね。
部屋が乾燥していると鼻や喉の粘膜も乾燥し、鼻血が出やすくなってしまったり喉がイガイガしてしまうなどの症状も現れるので、加湿器によってしっかりと部屋の湿度を上げることが大切になります。
風邪やインフルエンザのウイルスの増殖を防ぐ
風邪やインフルエンザのウイルスは、基本的に湿度が高すぎても低すぎても増殖してしまいます。
増殖を防ぐためには湿度を約40%〜60%の間に保つ必要がありますが、一定に湿度を保つことは意外と難しく、この湿度に保てていないことが多いのです。
そのため、風邪やインフルエンザの予防のためにも加湿器によって適度な湿度に部屋を保つことが必要です。
また、湿度が低くなり鼻や喉の粘膜が乾燥してしまうと風邪やインフルエンザのウイルスが粘膜の部分に付着しやすくなるので、注意が必要です。
乾燥肌による肌荒れを防ぐ
湿度が低くなってしまうと手や頬のあたりがカサカサするという経験は誰でもありますよね。
乾燥肌が進行してしまうと皮が向けてしまったり、ひりひりしてしまったりと肌荒れの原因になります。
そのため、加湿器で部屋の加湿をすることで乾燥肌の対策もできますよ。
加湿器の効果を感じられない5つの原因とは?
加湿器の効果を思うように感じられない場合には、以下の5つの原因が考えられます。
- 置いている部屋が加湿器に対して広い
- 部屋の中の加湿器の置き場所が適していない
- 部屋が寒く、空気が水蒸気を含むことができない
- メンテナンスが足りていない
- 加湿器の加湿方式が合っていない
それでは、これらの5つの原因について詳細に見ていきましょう。
置いている部屋が加湿器に対して広い
加湿器には「適応床面積」というその加湿器でどのくらいの面積の部屋を加湿することができるのかという目安があります。
この目安よりも広い部屋で加湿器を使うと、効果を感じられないということに繋がってしまうのです。
加湿器を選ぶときには適応床面積をしっかりと確認してから購入するようにしましょう。
部屋の中の加湿器の置き場所が適していない
部屋の中のどこに加湿器を置いていますか?
どこに置いても変わりはないように思われがちなのですが、実際には部屋の中に加湿器を置くのに適した場所があり、加湿器はできるだけ部屋の真ん中に設置する方が効果を実感しやすいと言われています。
壁際に置くと加湿器の冷たい空気が下に下がってしまうので、部屋の対角まで加湿器から噴出される空気が届かないことがあります。
部屋が寒く、空気が水蒸気を含むことができない
ここで、少し小学校の理科を思い出してみましょう。
「飽和水蒸気量」という1立方メートルの空気に含まれる限界の水蒸気量があったことを覚えているでしょうか?
この飽和水蒸気量は温度が低いほど少なく、温度が高くなるにつれてだんだん増えていきます。
このことから、部屋の温度が低いとたくさん加湿しても空気中に水蒸気を含ませておくことができず、水滴になってしまいます。
メンテナンスが足りていない
加湿器は水を使っているのであまりメンテナンスが必要ないように思えるのですが、実際にはしっかりとメンテナンスをしないと恐ろしい病気に罹ってしまう可能性があるのです。
加湿器は水を使っているのでフィルターの中にカルキが溜まってしまったり、メンテナンスをせずに使い続けるとカビが繁殖してしまったりしてしまいます。
そうすると加湿効果が感じにくくなるだけではなく、「加湿器病」というアレルギーや肺の病気になってしまうこともあります。
加湿器の加湿方式が合ってない
加湿器には主に4つの加湿方式があり、
- 加熱して水蒸気を出すスチーム型加湿器
- 水の蒸発の力を使う気化型加湿器
- 熱を使って気化させるハイブリッド型加湿器
- 超音波で飛散させる超音波型加湿器
があります。
これらはそれぞれにメリット、デメリットがあるので購入するときにしっかりと確認するようにしましょう。
加湿器の効果を最大限得るための5つの解決法
加湿器の効果を最大限に得るためには、自分に合った加湿器を選び、正しい方法で使用することが必要です。
ここでは、加湿器の効果を最大限に得るための方法を5つご紹介します。
- 目的に合った方式の加湿器を選ぶ
- 少し大きめの加湿器にする
- 湿った空気が循環できるようにする
- 部屋の温度を上げる
- 1週間に1回メンテナンスをする
それでは、これらの方法について1つずつみていきましょう。
目的に合った方式の加湿器を選ぶ
出典:Instagram
加湿器にはいくつか種類があることを先ほどご紹介しましたが、例えば気化式を選ぶ場合だと、気化された蒸気が冷たいため部屋の温度を下げてしまいます。
そのため、気化式の加湿器を選ぶ時には、部屋の温度をしっかりと保つことができるかが重要になります。
また、スチーム式の加湿器は加湿の能力としては他の3つのタイプと比べてもダントツなのですが、送風口が熱くなってしまうものがほとんどなので子供やペットのいる家庭では注意が必要になります。
このように、目的や環境によって最適な加湿器のタイプは違います。自分に合った加湿器を選ぶようにしましょう。
少し大きめの加湿器にする
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加湿器の適応床面積に合わない部屋で加湿器を使用しても効果を感じにくいため、しっかりと効果を実感するためには部屋に対して少し大きめの加湿器を使うと良いですよ。
加湿のしすぎが気になるかもしれませんが、加湿器に部屋の湿度を調節する機能がついているものがほとんどです。
余裕を持って少し大きめの加湿器を使用した方がストレスなく使うことができるかもしれません。
湿った空気が循環できるようにする
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加湿器の湿った空気が部屋全体に行き渡らないと、部屋の湿度は上がりません。
加湿器を部屋の隅の方に置いてしまうと部屋全体に湿った空気が届かないことがあり、効果を実感しにくいということになりかねません。
そのため、加湿器はなるべく部屋の真ん中に設置するか、加湿器と一緒にサーキュレーターを使用するようにしましょう。
サーキュレーターなどの送風機があれば、湿った空気を部屋全体に送ることができるので、しっかりと加湿器の効果を感じることができますよ。
部屋の温度を上げる
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部屋の温度が低いと空気が含むことができる水蒸気の量が少なくなってしまうことをご紹介しました。
そのため、部屋の飽和水蒸気量を多くするためにも部屋の温度は約24度〜26度くらいを目安に保つことができるようにしてみましょう。
そうすると加湿器が排出した水蒸気を空気が含むことができるようになるので、結露してしまわずにしっかりと湿度に反映されます。
1週間に1回メンテナンスをする
出典:Instagram
加湿器はメンテナンスをしないとフィルターにカルキなどが詰まってしまったり、カビが繁殖してしまったりと健康によくない状態になってしまいます。
そのため、1週間に1回は加湿器のメンテナンスをするようにしましょう。
メンテナンスの方法については加湿器の説明書などに書いてあるので、加湿器のタイプごとに合ったメンテナンス方法で行なってくださいね。
おわりに
加湿器の効果を感じにくい原因には、自宅に合っていない加湿器を使っていたり、加湿器の置き場所やメンテナンスが適していなかったりという原因が考えられます。
環境によって適している加湿器は違うので、しっかりと自宅に合った加湿器を購入するようにしてみましょう。
また、既に加湿器を持っている場合には加湿器の置き場所を変えてみたり、サーキュレーターを導入してみたりすることで加湿器の効果が感じられるようになるので、ぜひ試してみてくださいね。
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