最近海外でも大人気の抹茶。日本でも抹茶を自宅で飲むという女性が増えてきています。
また、抹茶味のスイーツやアイスも今では定番と呼んでも良いほどたくさんの種類が発売されていますね。
ですが、抹茶にはどのくらいのカフェインが含まれているのかご存知ですか?
コーヒーや煎茶に含まれるように、抹茶にもカフェインが含まれています。今回は、抹茶のカフェインについてご紹介します。
目次
抹茶にカフェインの量はどれくらい含まれているの?
抹茶は煎茶やほうじ茶など他のお茶と同じようにお茶の葉から出来ているので、抹茶にもカフェインは含まれています。
抹茶には薄茶と濃茶があり、それぞれにカフェインの量が違います。
薄茶のカフェインの量
薄茶(お薄)というのは、普段のお茶会や自宅で点てて飲まれる抹茶のことを指します。
「抹茶」と言われてすぐに想像できるお茶碗の中で泡だてられている抹茶です。
この薄茶に含まれるカフェインの量は、お湯の量を60ml、抹茶の量を小さじ1杯とすると、1杯の中に約70mg含まれています。
同じ濃さで100mlに直すと約116mgのカフェインが含まれていることになります。
濃茶のカフェイン量
濃茶(お濃茶)というのは、薄茶よりも使うお湯の量を減らし、抹茶の量を増やして作る抹茶のことです。
抹茶が濃くなり、「点てる」というよりも「練る」という印象になります。
濃茶は薄茶のお点前よりも格式の高いお茶会などで用いられ、2〜3人で回し飲みするものです。
苦そうに思えますが、上等な抹茶を使用して作られるので抹茶の味をじっくり味わうことができますよ。
抹茶の量が増えるのでカフェインの量は増えてしまいます。
お湯の量を30ml、抹茶の量を小さじ2杯とすると、1杯の中に約130mg含まれています。
同じ濃さで100mlに直すと約435mgも含まれていることになります。
抹茶のカフェインの量は他の飲み物と比較すると?
抹茶のカフェインの量を見るととても多く感じますが、他の飲み物と比べるとどうなのでしょうか?
1杯を基準として比べてみましょう。
抹茶とコーヒー、紅茶、煎茶を比べると、以下のようになります。
- 抹茶(薄茶/60ml):70mg
- 抹茶(濃茶/30ml):130mg
- コーヒー(150ml):90mg
- 紅茶(150ml):45mg
- 煎茶(150ml):30mg
薄茶1杯はコーヒーよりも少しカフェインが少ないですが、紅茶や煎茶よりはカフェインが多めになっています。
抹茶はお茶の葉を粉末にしているものなので、他のお茶よりもお茶の中に入っている成分が多く含まれます。
濃茶は抹茶の量自体が多いのでカフェインが高くなってしまいます。
ですが、実際の濃茶はたくさん飲むものではなく、数人で回し飲みをするものなので一回飲むだけで大量にカフェインを摂取することはありませんよ。
抹茶などでカフェインを摂り過ぎるとどうなるの?
カフェインを摂りすぎてしまうと、様々な体調を不良を引き起こすことがあります。
そのような体調不良が起こってしまった時はどのように対処すれば良いのかも合わせてご紹介します。
カフェインの摂りすぎで起こる体調不良
体調不良の中には、頭痛などの身体的なものやイライラしてしまうなどの精神的なものがあります。
カフェインを摂りすぎてしまうことによる体調不良には以下のようなものがあります。
- 頭痛
- 吐き気
- 胃痛
- イライラする
- 眠れなくなる
これらの体調不良は、カフェインの中に含まれている血管を収縮させる作用や興奮作用などによって引き起こされます。
カフェインを摂取すると頭痛や眠れなくなるといった作用がよく出る場合には、カフェインを取る量に気をつけながら飲みましょう。
カフェインを摂りすぎてしまったら
カフェインを摂りすぎたことで体調不良を引き起こしてしまった時は、体内のカフェインを薄めるように以下の対処法を試してみてください。
- 水を飲む
- 軽い運動をする
- バナナを食べる
水を飲むことで体内のカフェインを薄め、体の外にカフェインを排出します。
また、軽い運動をして汗をかくことでより効果的にカフェインを体から排出することができます。
また、カフェインを摂取することによって体の中でカリウムやマグネシウムが不足し、イライラしてしまう原因になります。
そのような場合はカリウムやマグネシウムがたくさん含まれているバナナを食べることで体に不足している栄養を補給してあげましょう。
抹茶のカフェインのせいで眠れなくなるって本当?
カフェインを摂りすぎてしまうことで興奮作用が起こり、夜眠れなくなってしまうことがあるかもしれません。
また、カフェインに敏感な人の場合には少しのカフェインでも眠れなくなってしまうことがあるかもしれません。
カフェインを摂りすぎてしまうと眠れないだけではなく、眠りが浅くなってしまうという作用もあります。
カフェインを摂りすぎてしまうと神経に影響を与えてしまうので、夜に目が覚めてしまったり、朝までぐっすり休むことができなかったりします。
妊娠中に抹茶のカフェインは危険?
妊娠中の女性はカフェインを摂らないようにするべきだというイメージがありますよね。
カフェインは体内のカルシウムや鉄分といった赤ちゃんにとって大切な栄養素と結びついて体外に排出してしまうという効果があります。
また、妊娠していない人でもカフェインを摂りすぎてしまうことで高血圧になってしまうことがありますが、妊娠していると肝臓の機能が低下してしまうので、より高血圧になりやすくなってしまいます。
そのため、妊婦さんは妊娠中や授乳中にカフェインを摂取しすぎると良くありません。
妊娠が分かった時点でカフェインを控えるようにするのが一般的です。
小さな子供に抹茶は与えない方がいい?
小さな子供が身近にいる場合には、小さいうちから抹茶を飲ませても大丈夫なのか気になることもありますよね。
抹茶にはカフェインが少し多めに含まれているので、カフェインが小さな子供に悪影響を与えないか心配になってしまいます。
小さな子供はまだまだ大人に比べてカフェインを分解する機能が備わっていないので、カフェインの影響を大人よりも強く受けてしまうことがあります。
そのため、小さな子供に抹茶を飲ませてしまうと頭痛やだるさなど様々な症状が出てしまいます。
クッキーやパンケーキに加えて抹茶味にする程度なら問題なく食べることができる場合も多いので、栄養士さんなどに相談してみると安心ですよ。
妊娠・授乳中にはノンカフェインの抹茶がいいかも!?
妊娠中や授乳中の女性や血圧が高くカフェインを控えているという人のために、カフェインレスや低カフェインの抹茶があることをご存知ですか?
また、カフェインレスの飲み物で抹茶風の味を楽しむことができるものがあるなど、様々な種類のカフェインレス抹茶が販売されています。
このカフェインレス抹茶や低カフェイン抹茶なら妊娠中や授乳中でも量に気をつければ抹茶を飲むことができます。
また、小さな子供でも抹茶を楽しむことができるので親子で抹茶を飲むこともできますよ。
抹茶には栄養もたくさん!適切な摂取量で抹茶ライフを楽しもう!
抹茶は美味しいだけではなく、様々な栄養が含まれていて、女性にとって嬉しい効果があります。
抹茶に主に含まれている栄養には、以下の3つがあります。
- カテキン
- ビタミンC,E
- カリウム
「茶カテキン」という言葉を聞いたことはありませんか?この茶カテキンはお茶の苦いと感じる成分ですが、抗酸化作用にとても優れた成分になっています。
老化の原因である活性酸素による酸化を抑えてくれるため、老化を防ぐ効果があります。
また、ビタミンCやビタミンEが豊富に含まれているため肌のバリア機能を高めたり、紫外線から肌を守ってくれます。
デトックス効果に優れたカリウムも入っているので肌荒れだけではなくむくみの解消にも効果があります。
女性にとって嬉しい効果がある成分がたくさん入っているので、カフェインの過剰摂取にならないよう気をつけて適切な量を飲めば良い効果をより実感することができますよ。
・抹茶のすごい栄養や効果は紹介している記事はこちら
おわりに
だんだん身近なものになってきている抹茶。この抹茶には美肌や老化予防、むくみ解消といった女性にとってとても嬉しい効果があります。
カフェインの摂りすぎになってしまわないように気をつけながら飲むようにしましょう。
カフェインレス抹茶などを利用することで妊娠中や授乳中でも抹茶を楽しむことができるので、ぜひ自分に合ったものを見つけてくださいね。
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