毎日のお料理に香りや彩りを添えたり、豊かな香りに癒されながら、ゆったりとしたティータイムを過ごしたり…。
ハーブは、何でもない日常をぱっと華やかなものにしてくれるアイテムのひとつです。
そんなハーブの知識を深めることのできる、ハーブ検定というものがあることをご存知ですか?
ハーブ検定は、ご自身の健康や美容のためにハーブを活用したい、ご家族や友人と一緒にハーブを楽しみたい、という方が基本的・専門的な知識を身に着けるのにおすすめの資格です。
気になる資格試験の難易度や、勉強方法なども合わせてご紹介しますので、ハーブに興味のある方は是非、参考にしてみてくださいね。
目次
そもそもハーブ検定とは?
日本で取得できるハーブの資格は複数存在しますが、ここでは日本で最初に行われたハーブ検定である「日本ハーブセラピスト協会」が実地する「ハーブ検定」についてご紹介します。
ハーブ検定は、個人的な趣味としてご自身のために活用したい方や、家族や友人と楽しみたい方が、必要な基礎知識を身に着けるのに向いている資格です。
このハーブ検定には、2級と1級があります。
ハーブ検定2級は、より基本的な内容となっており、10種類の基本的なハーブの栽培方法やハーブティーの知識について出題されます。自分自身でハーブを楽しみたいという方は、この2級から受験してみるのがよいでしょう。
ハーブ検定1級は、2級で出題される10種類のハーブのほかに、さらに10種類が追加され、求められる知識量が増えます。そして、ハーブの歴史などといった深い知識も問われるため、難易度が上がります。
友人や家族にハーブについて教えたいという方は、1級取得を目標にしましょう。
ハーブ検定1級に合格すると、
- ハーブセラピスト
- ハーブセラピーインストラクター
- ハーブセラピスト
を養成できるハーブセラピースペシャリストになるための、3つの上位資格に挑戦することができるようになります。
ハーブ検定の日程や受験料は?
ハーブ検定は年に4回、1月・4月・7月・10月の第3日曜日に行われています。
受験申込の締め切りは大体10日前に設けられていますので、受験を希望する方は注意しましょう。
試験会場は全国に7ヶ所ありますので、受験する際にはお近くの会場へ足を運んでください。
- 東京会場……東京新宿区(本部)
- 札幌会場……札幌市中央区
- 新潟会場……新潟市中央区
- 名古屋会場…名古屋市千種
- 大阪会場……大阪市北区
- 広島会場……広島市南区
- 北九州会場…北九州市小倉北区
ハーブ検定試験受験料は、1級・2級共に8,640円(税込)です。
受験申込み完了後、7日以内に受験料を支払います。
1級と2級は同じ日に受験することができますので、早く資格を取得したい方や、試験会場が遠いなどの理由で一緒に受験したいという方は、まとめて申し込むことをおすすめします。
2級を受けず、最初から1級から受験することも可能ですが、2級と1級のどちらも合格していないと、先ほどご紹介した上位資格を受験することができませんので、ご注意ください。
また、合否の結果は試験日のおよそ1ヶ月後に発送されます。
ハーブ検定の難易度はどのくらい?
ハーブ検定の合格ラインは70~80%と発表されています。
ハーブ検定は、ハーブに関する基本的な知識を問われる試験ですので、ガイドラインに沿ってきちんと学んでいれば合格しやすいともいわれています。
試験には、選択式・記述式・試飲を含む実技、の3種類の解答方法があります。
したがって、合格するためには、公式テキストや問題集を参考に学習して知識を深めるほか、本物のフレッシュハーブやドライハーブに触れて、味や香りを実際に体験して違いを理解しておくことも必要です。
2級で扱われるハーブは、ペパーミント・スペアミント・レモンバーム・レモンピール・レモングラス・レモンヴァーベナ・ジャーマンカモマイル・ローマンカモマイル・リンデン・ローゼルの10種類です。
1級では、2級で扱われている10種類のハーブのほかに、ローズヒップス・ローズ・ローズマリー・セージ・タイム・バジル・オレンジフラワー・マロ―・ダンディライオン・チコリの10種類が追加され、難易度も上がります。
check!日本ハーブセラピスト協会の公式サイトでハーブ検定を受験してみる
ハーブ検定に独学で合格するためには?
今回、ご紹介したハーブ検定では、検定試験を受験して資格を得るほか、ハーブセラピスト養成初級・中級通信講座という通信講座を受け、修了証を発行してもらうという方法もあります。
試験を受けていないので、合格証は発行されませんが、ハーブ検定2級・1級を合格したのと同様に、3つの上級講座を受験することができます。
しかし、通信講座を利用すると受講料と教材費を合わせて51,000円~112,000円(税抜)という費用が掛かってしまうので、なるべく出費を抑えたいという方は、独学で知識を深めての受験をおすすめします。
公式のテキストを利用する
日本ハーブセラピスト協会の公式ホームページから、ハーブ検定に必要な公式テキストと問題集を購入することができます。
★「ハーブのある暮らしを実現するハーブ検定1・2級」1800円(税抜)
★「ハーブのある暮らしを実現するハーブ検定1・2級に合格する問題集」1800円(税抜)
試験問題は、このテキスト及び問題集・解説の中から出題されるので、これらの公式テキストと問題集で勉強しておくのが、合格への一番の近道でしょう。
公式ホームページ以外でも、インターネット通信販売などで購入することもできますが、取り扱われているものが最新版ではない可能性もありますので、公式ホームページから購入するのが確実です。
実技試験対策にはハーブキットを利用する
当日の試験には、実技や試飲といった内容も含まれるので、本物のハーブに慣れ親しんでおく必要があります。
実技対策として、公式ホームページから
★「2級用ハーブキット」2,750円(税抜)
★「1級用ハーブキット」2,750円(税抜)
が販売されています。
ハーブ自体はお店で購入したり、通信販売で取り寄せたりすることもできますが、こちらのキットには試験に出るハーブのみが入っているため、無駄なく効率よく学習を進めることができます。
また、試験に必要な10~20種類のハーブをいっぺんに手に入れることができるので、気分も高まり、学習意欲もアップしそうですよね!
ハーブに関する書籍を集めてみる
参考書や問題集での学習が大切なのはわかるけれど、それだけではつまらない!
という方におすすめなのが、ハーブについての効果的な利用法や食べ方、栽培方法についての雑学を取り入れて、楽しみながら知識を深めていく方法です。
★「ココロとカラダに効く ハーブ便利帳」(単行本)
写真がとても綺麗だと評判の1冊です。
ページのほとんどがカラーであり、はっきりとした写真が豊富に使われているのが特徴です。
基本的なハーブの説明に加え、料理や美容など、毎日の生活にすぐ取り入れられそうな使用方法のコツが記されているので、試験範囲の勉強のほかに+αでの知識を楽しく身に着けることができます。
趣味でハーブを利用する方、これからハーブを取り入れていきたい方におすすめの本です。
★「ハーブ生活」(ムック本)
こちらも試験内容にプラスして、ハーブに触れ合う時間を増やしたい、ハーブに親しみたいという方におすすめの本です。
- ハーブを自分で実際に育ててみたい
- ハーブの香りでアロマテラピーを楽しんでみたい
- ハーブオイルを作ってみたい
などなど、幅広くハーブを楽しむための方法がたくさん詰まっています。
テキストや問題集の学習時間のほかに時間に余裕のある方や、趣味としてのハーブの活用方法の知識を深めたり、幅を広げたりしたい!という方には、購入してみて損のない内容になっています。
★「いちばんわかりやすいハーブティー大事典」(単行本)
初心者向けにまとめられた、ハーブティーに関する書籍です。
2011年発行された少し古い本ですが、豊富な写真が目を引き、初心者にもわかりやすくまとめてあるのがポイントです。
ハーブティーの歴史や、ブレンドレシピなども掲載されており、ハーブの中でも特にハーブティーが好きな方に手に取ってもらいたい1冊です。
これからハーブティーを始めたい方への入門書としてもおすすめです。
ハーブ検定を受験してみよう!
ハーブが好きで、毎日のように利用しているけれど、もっと詳しくなりたい。
今まで以上に効果的な利用方法があれば、身につけたい。
そんな方にぴったりな資格が、この「ハーブ検定2級・1級」です。
また、この2つの試験勉強を続けていくうちにもっと知りたい、仕事に活かしてみたい、という気持ちになる方もいらっしゃると思います。
ハーブ検定2級・1級に合格した方は、所定の講座を受講したあと、ハーブセラピストの認定試験を受けることができます。
ハーブセラピストに認定されると、趣味の範疇を超えて、ハーブの利用方法や効能を世間に広めていくことができるようになります。
さらに、自分の周りにいる方々をハーブを使った自然療法で癒すことができるようになり、その知識と技術をご自身のお仕事に活かすことも可能です。
ハーブセラピストになった後は、個人のティーサロンをオープンしたり、ハーブ関連講座の講師として活躍している方もいらっしゃいます。
おわりに
今回はハーブ検定についてご紹介しました。
あなたも、この検定試験をきっかけに、ハーブについての知識を深めてみてはいかがでしょうか。
大人になってから、本当に好きなもの・興味のあることに自分の時間を使うというのは贅沢ですよね!
ハーブそのものの効果はもちろん、趣味に大切な時間を使ってみるというのも、生活に彩りやゆとり・メリハリが生まれ、いつもの毎日にちょっとした楽しみや癒しの瞬間が増えるのではないでしょうか。
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