あなたのご自宅に、眠っているぬいぐるみはありませんか?
小さい頃に可愛がっていた思い出のぬいぐるみや、テーマパークでおみやげとして買ったものなど、ひとつくらいはあるのではないでしょうか。
今でも部屋に飾ってあるという方はもちろん、大人になってからぬいぐるみなんて触ってもいないという方も、この記事を読めば、ぬいぐるみに癒されたくなってしまうこと間違いなしです!
ぬいぐるみで心が癒されるのはなぜ?
ご自宅で飼われているペットや、動物たちの動画などを見て、心が癒されたり、休まったりした経験はありませんか?
ぬいぐるみも、それと全く同じような効果があるんです。
ぬいぐるみはふわふわとしていて、見た目も愛くるしいものが多いですよね。わたしたちはぬいぐるみを見ると、なんだかホッとするような温かい気持ちになるのです。
また、人間は何かに触れることで癒し効果が得られる、と考えられています。
大切な人とのハグや、ペットをなでるなどのスキンシップを思い浮かべると分かりやすいと思います。
柔らかくて安心感のあるぬいぐるみもまた、わたしたちにこれらと同じような心の変化を与えてくれる存在なのです。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめたり、名前をつけて呼んでみたり、優しく撫でたりしてみてください。心が安らいでいくのがわかると思います。
ぬいぐるみで寂しさや不安が癒される隠された理由とは
ぬいぐるみの癒し効果は、その手触りや見た目の可愛らしさだけにとどまりません。
ぬいぐるみと関わることで、あなたの心の中の深い傷を見つけて、自分の力で癒やす、お手伝いをしてくれるのです。
「自分の心を抱きしめ、自分の力で癒す」
まずは、両腕でしっかり抱きしめられるくらいの大きさのぬいぐるみをひとつ用意します。選ぶときには、なるべく思い入れのあるぬいぐるみや、触り心地の良いものがおすすめです。
ぬいぐるみを自分が安心できる場所へ連れて行き、なでたり抱きしめてあげたりしてください。意識的にゆっくりと呼吸をするようにして、心が落ち着くのを感じてみましょう。
実はこのとき、あなたが抱いているのはぬいぐるみではなく、自分自身の心なのだと言われています。
自分の心の中にある寂しさや不安を、ぬいぐるみに映して、ぎゅっと抱きしめてあげているのです。
これは、今現在の心の苦しみを取り除いてくれるだけではありません。幼い頃に受けた心の傷にも効果があるとされています。
- もっと親に甘えたかった。
- 自分の全てを愛して欲しかった。
- 自分の存在を認めて欲しかった。
- 虐待を受けて育った。
など、家庭環境のトラウマが原因で、生き辛さを感じている方は多くいらっしゃいます。
しかし、あの頃に戻ってあなたを抱き締めてあげることは、誰にもできません。
そこで、あなた自身が、幼かった頃の自分をぬいぐるみに映して、ぎゅっと抱きしめてあげるのです。自分の心や感情をありのままに受け止めて、あたたかく抱きしめてあげることで、深い癒し効果があるとされています。
これは、セルフヒーリングとも呼ばれています。
ぬいぐるみが恋しくなるのは自然なこと?
わたしたちはみんな大人になると、自立を求められますよね。
子どもから大人になるに従って、甘えられる存在はどんどん減っていきます。
わたしたちは、母親のおなかの中から外の世界に出たそのときから、自立の道を歩みはじめます。
新生児から乳児、乳児から幼児…と、成長していくにつれ、母親から少しづつ離れていきますが、その過程で母親の代わりになるものを自然と求めるようになります。
そのときに欠かせない存在になるのがぬいぐるみです。
柔らかくて安心感のあるぬいぐるみは、母のお腹の中や腕の中などのぬくもりを連想させるアイテムなのです。
小さな子どもが、ぬいぐるみを抱えて遊んでいるのを見たことがありませんか?
あれは、「母から離れてひとり立ちするための行動」というわけです。
ここでいう「母のような温もり」は「母性」という言葉に言い換えることができます。
母性は、人が安心感を得るために必要なもののひとつです。
いくら大人になったとはいえ、仕事やプライベートなどで大きなストレスを抱えてしまったときに、母性を欲してしまうのは、ごく自然なことなのです。
だれかに思いっきり甘えたい、けれども打ち明けられる相手がいない、プライドが邪魔をする…というときには、お気に入りのぬいぐるみをギュッと抱えてお布団に潜り込みましょう。
辛い胸のうちを話しかけるのも効果的です。
ぬいぐるみは、あなたの話にそっと耳を傾けて、優しく慰めてくれるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
あなたのそばにいる可愛いぬいぐるみは、いつでもあなたの心に寄り添い、そっと包み込んでくれる大切なパートナーになってくれるかもしれません。
ぬいぐるみの力を借りれば、小さい頃に満たされなかった思いを自分で解放してあげることも可能です。
自分の内面と向き合うことは、長年、自分でも気づいてあげられなかった、胸のつかえや心の重荷を取り除く第一歩にもなります。
ぬいぐるみとの触れ合いをきっかけに「ありのままのわたし」を許し、あなたの全てを自分自身の心で受けとめてあげましょう。
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