ここ数年でペットボトルのほうじ茶の売り上げがぐっと伸びていることをご存知でしたか?
ほうじ茶ラテやほうじ茶アイスなど、普段の生活の中でもほうじ茶を見かける機会が増えてきています。
寒い時期やほっと一息つきたい時に飲みたくなるほうじ茶には、女性にうれしい効果がたくさんあります。
今回は、ほうじ茶の効果、効能や美味しい飲み方をご紹介します。
そもそもほうじ茶って?
日本茶には様々な種類がありますが、その中でもほうじ茶は煎茶や番茶などの緑茶の茶葉を焙煎したお茶のことを指します。
焙煎されているのでほうじ茶独特の香ばしい香りがするほか、日本茶特有の苦味もまろやかになっていて飲みやすいお茶です。
ほうじ茶は煎茶などに比べると、毎日飲むことができる身近なお茶として昔から好んで飲まれていました。
そのため、お値段も他の日本茶の茶葉に比べると安価なことが多く、日本茶に関して初心者の方でも気軽に手を出すことができるお茶ですよ。
ほうじ茶の5つの効果・効能
ほうじ茶の効果や効能には、以下の5つが挙げられます。
- 風邪やインフルエンザの予防
- 肌荒れの改善
- 冷え性の改善
- イライラを抑える
- リラックス効果
それでは、これらの効果や効能を1つずつ見ていきましょう。
ほうじ茶の効果効能① 風邪やインフルエンザの予防
風邪予防と言えば緑茶をイメージする方も多いかもしれませんが、ほうじ茶にも風邪予防の効果を期待できることが分かっています。
ほうじ茶に含まれている茶カテキンと呼ばれるポリフェノールの一種は、殺菌効果を持っています。
この殺菌効果によって風邪やインフルエンザを発症させるウイルスを撃退してくれるため、風邪やインフルエンザの予防に繋がります。
ほうじ茶の効果効能② 肌荒れの改善
ほうじ茶に含まれている茶カテキンやビタミンCには、抗酸化作用と呼ばれる効果があります。
抗酸化作用は肌に作用して、肌が酸化して起こるシミやくすみ、肌荒れなどを改善してくれます。
また、継続してほうじ茶を飲むことで抗酸化作用を持続させることができるため、肌荒れやシミの予防にも繋がりますよ。
ほうじ茶の効果効能③ 冷え性の改善
日本茶にはカフェインが含まれているので体を冷やしてしまうというイメージがあるかもしれませんね。
ほうじ茶にもカフェインは含まれていますが、その量は約20mgと一般的な緑茶よりも10mg程少なくなっています。
また、ほうじ茶の香りに含まれているピラジンという成分には血管を広くして血液をサラサラにしてくれる効果があり、血行を良くして体を温めてくれます。
ほうじ茶の効果効能④ リラックス効果
ほうじ茶に含まれているピラジンには血管を広げて血液をサラサラにしてくれるという効果だけではなく、リラックス効果もあります。
ほうじ茶の香りでほっとするというのはこのピラジンのリラックス効果が関係しています。
ほうじ茶の効果効能⑤ イライラの改善
ほうじ茶に含まれるピラジンによってリラックスすると、イライラを抑えることができますよ。
イライラしてしまった時は、温かいほうじ茶を飲んでリラックスすると気持ちが自然と落ち着いていきます。
1日の適切なほうじ茶の摂取量は?
ほうじ茶はカフェインが少ないこともあり、1日の中で何杯も飲んでしまう場合もあります。
しかし、カフェインが少ないとはいえ、ほうじ茶を飲みすぎてしまうのはあまり好ましくありません。
1日の適切なほうじ茶の摂取量は、1杯を150mlとすると1日約10杯程度と言われています。
それ以上はカフェインの取りすぎになってしまうことがあるので、注意が必要です。
ほうじ茶を飲みすぎてしまった場合に、どのような作用があるかは次の見出しでご紹介するので、参考にしてみてください。
500mlのペットボトルなら3本、2L入りのペットボトルなら3/4までは適切な摂取量の範囲内なので、1日の適切な摂取量を越して飲んでしまうことはほとんど無いと考えられますね。
ほうじ茶を飲みすぎるとどうなる?副作用はあるの?
ほうじ茶を1日の適切な摂取量を越して飲みすぎてしまうと、様々な作用が起こることがあります。
ほうじ茶自体には副作用はありませんが、ほうじ茶に含まれるカフェインによって様々な体調不良などが引き起こされます。
ほうじ茶を飲みすぎると① 眠りが浅くなる
カフェインには覚醒作用と呼ばれる作用があり、夜眠る前にカフェインを摂取すると眠りが浅くなってしまったり、眠りに就きにくくなってしまったりします。
また、カフェインの覚醒作用によって眠りに就いた後でも目が覚めてしまうこともあります。
昼食後にほうじ茶を飲むなど覚醒作用を上手に使えば、午後の眠気への対策にもすることができますよ。
ほうじ茶を飲みすぎると② トイレが近くなる
カフェインに含まれている利尿作用が働くため、トイレが近くなってしまうことがあります。
会社やお出かけ先などすぐにトイレに行くことができない場所にいる場合には、ほうじ茶を飲みすぎてしまわないように注意しましょう。
ほうじ茶を飲みすぎると③ 頭痛が起こる
カフェインを摂取しすぎてしまうと頭痛や吐き気などの症状が出ることが分かっています。
カフェインに敏感な人は特に頭痛や吐き気といった症状が出やすいので、注意が必要です。
コーヒーや緑茶を飲むと夜眠りにくくなったり、すぐにトイレに行きたくなってしまったりする場合はカフェインに敏感な体質かもしれないので、1日の適正量よりも飲む量をセーブする必要があります。
ほうじ茶の美味しい7つの飲み方
適切な量を飲めばたくさんの良い効果があるほうじ茶は、様々な楽しみ方があります。
ここでは、7つのほうじ茶の美味しい飲み方をご紹介します。
美味しい飲み方① 熱湯で淹れる
ほうじ茶を淹れる温度は熱湯が適温なので、温度の調整の必要がありません。
また、熱湯で淹れることによってほうじ茶特有の香ばしい良い香りがふんわりと広がりますよ。
ほうじ茶は抽出された旨みや香りが最後の1滴までたっぷりと含まれています。
そのため、ほうじ茶を急須やティーパックで淹れた場合は、最後の1滴までしっかりとカップに淹れるようにしましょう。
美味しい飲み方② ほうじ器で好みの味に作る
出典:Instagram
市販のほうじ茶も美味しいですが、自宅でほうじ器を使って作るほうじ茶は市販のほうじ茶よりも香りが立ちます。
自分でほうじ茶の茶葉を作るのは難しそうに感じますが、ほうじ器を使って煎茶の茶葉を焙煎するだけなので簡単です。
また、ほうじ器がなくてもフライパンで煎茶の茶葉を煎ることでほうじ茶を作ることができるので、チャレンジしてみましょう!
美味しい飲み方③ 水出しほうじ茶
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ほうじ茶は温かい飲み物だというイメージが強いかもしれませんが、水出しのほうじ茶もとても美味しいですよ。
水出しほうじ茶の作り方も簡単で、普段熱湯でほうじ茶を作る時よりもほうじ茶の茶葉の量を2倍にして水を高い位置から注いで待つだけです。
水で抽出することによって熱湯で抽出するよりもテアニンという旨み成分が多く抽出され、旨みの強いほうじ茶になります。
美味しい飲み方④ ほうじ茶ラテ
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ほうじ茶はそのまま飲むだけではなく、ほうじ茶ラテにしても美味しく飲むことができます。
ほうじ茶ラテは鍋に牛乳とほうじ茶の茶葉を入れてじっくりと煮込み、牛乳が色づいてきたら茶こしで茶葉を取り除き、砂糖で味の調節をして完成です。
自宅でも簡単に作ることができるので、シナモンを加えたり砂糖の代わりに黒糖を入れたりとアレンジも自由自在です。
美味しい飲み方⑤ ほうじ茶のお茶漬け
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普段のお茶漬けには緑茶を使用するという方が多いですが、お茶漬けのお茶をほうじ茶にするだけで、普段とは違う味わいを楽しむことができます。
ほうじ茶の香りと具材の旨みがよく合いますよ。
漬物や梅干し、鮭、干物などあっさりしているお茶漬けによく使われる定番の食材はほうじ茶と相性が良いですよ。
美味しい飲み方⑥ ほうじ茶のお味噌汁
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ほうじ茶を入れて作るお味噌汁が最近話題になっていることをご存知ですか?
お味噌汁にお茶を入れることに抵抗があるかもしれませんが、ほうじ茶と出汁はとても相性が良く、美味しく仕上がります。
ほうじ茶の香ばしさがほのかに感じられ、コクがあるお味噌汁になりますよ。
美味しい飲み方⑦ ほうじ茶ミルクジャム
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ほうじ茶ラテが好きな女性には、ほうじ茶ミルクジャムもおすすめです。
ほうじ茶ラテにグラニュー糖を加えてさらに煮詰めてとろみをつけたもので、いわゆるミルクジャムにほうじ茶の風味が加わったものです。
パンに塗ったり、アイスクリームのソースとして掛けたりするなど、様々な食べ方があります。
おわりに
ほうじ茶は煎茶や緑茶の茶葉を焙煎したもので、独特の香ばしい香りやまろやかな味が特徴です。
1日の適切な量を守って飲むことで風邪予防やリラックス効果などが期待できます。
ほうじ茶として飲むだけではなく、ほうじ茶ラテやお茶漬けなど様々な楽しみ方があるので、ぜひ自分の好きなほうじ茶の楽しみ方を見つけてくださいね。
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