肩こりに悩まされた経験がある方は非常に多いと思います。
しかし、それは肩ではなく「首こり」かもしれません!
というのも、デスクワーク中心の生活をしている方や、普段から猫背を気にしている方は、肩よりも首に負担がかかりやすいということがわかっているからです。
首こりになると、首から肩にかけての範囲に痛みや圧迫感、不快感などといった症状が現れます。特に首の筋肉に鈍い痛みや違和感を感じている方は、首こりの可能性が高いです。
今まで、肩ばかり気にしていた方も、首こりの可能性を疑ってみてください。今回は首こりの7つの原因と危険性についてご紹介します。
目次
首こりになる7つの原因
人間の頭は、自身の体重の10%と言われています。特に何もしていなくても、首はそれだけの負荷を受け続けているため、首の筋肉が緊張し、やがて首こりの症状が出てきます。
また、そのほかにもいくつかの原因が考えられます。
長時間のデスクワーク
長時間パソコンに向かっていると、どうしても同じ姿勢でいる時間も長くなってしまいます。
そのため、首や肩周辺の筋肉に緊張が続き、こりの症状があらわれます。
眼精疲労
パソコンやスマートフォンを長時間使用していると、目を酷使することになりますよね。
目の筋肉が緊張し続け、疲労が蓄積されると、首こりの症状を起こすことがあります。
これに思い当たらないという方でも、メガネの度が合っておらず、眼精疲労を引き起こしている可能性もありますので、眼科で検査を受けてみてもいいでしょう。
運動不足
運動習慣がない人は、筋肉を使ったり動かしたりする機会が少ないため、筋肉の緊張や疲労が起こりやすいと言われています。
さらに、運動不足が続くと血行不良が起こるため、首こりの原因になると考えられます。
ストレス
心身にストレスを受けると、交感神経が活発になり、筋肉を緊張させてしまいます。それにより、首周辺の筋肉が緊張して首こりが起こってしまいます。
すぐにストレスから解放されればいいのですが、毎日のようにストレスがかかる生活をしていると、筋肉が常に緊張し続けることとなり、慢性的な首こりを感じるようになります。
寒さ・冷え
寒い場所に長時間いると体に不自然な力が入ってしまう、という経験をしたことはありませんか?
寒さを感じると筋肉が緊張してしまうのです。
また、寒さは自律神経の乱れを引き起こす原因にもなるため、筋肉の緊張がさらに強まり、首こりの原因となります。
更年期障害
特に女性は更年期障害に悩まされる方が多いですよね。
更年期に起こる症状として、だるさやイライラ、不安感、のぼせなどはよく聞くと思いますが、体のこりや疲れを感じる方も多くいます。
高血圧
生活習慣病のひとつである高血圧は、自覚症状がないともいわれていますが、肩や首のこりを感じる方もいます。
首こりで引き起こされる4つの症状
首の筋肉がこりかたまると、血流が悪くなり、自律神経失調症を引き起こしてしまいます。
以下、首こりによる自律神経失調症の主な症状をまとめてみました。
内臓の機能低下
首こりを自覚している方は、どんなに体を休めても一向に疲れが抜けないと感じている方が多いです。
これは首こりによって、内臓の働きが低下している可能性が考えられます。
主に肝臓が行っている、代謝・解毒といった働きが弱まったり、胃腸による消化吸収の働きが低下して、胃腸の調子が悪くなります。
これにより、慢性的な疲労感やだるさを感じてしまいます。
不眠
眠るときには、副交感神経が優位になるのですが、自律神経が乱れていると、交感神経が活発な状態が続いてしまい、眠りにつくことができなくなってしまいます。
体を休めようとしても休むことができず、症状がさらに悪化してしまう方もいます。
頭痛
肩や首のこりは、緊張型頭痛を引き起こします。
特に疲れが溜まってきた夕方以降に起こりやすく、頭を締め付けるような痛みが特徴です。
めまい
肩こり・首こりが強いと、脳内の血流にまで悪影響を与えます。
脳の中には体平衡機能や自律新鋭機能に深くかかわっている前庭神経核という神経があります。
前庭神経核の血流が低下は、めまいを引き起こす原因になります。
首こりを放置しておくと危険も?
肩や首のこりなんてよくあることだと思い、そのままにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、ただの首こりも放置しておくと深刻な症状を引き起こすことがあります
骨や椎間板の変形
首がこったままで生活していると、自然と姿勢が歩くなってしまいます。
この状態が長期的に続くと、椎間板が変形し、頸椎椎間板ヘルニアを引き起こします。頚椎椎間板ヘルニアを患うと、強い首こりや激痛が起こります。
さらに加齢などの要因が加わると、首の骨や間接に変形が起こりやすくなり、変形性頚椎症になってしまうこともあります。
こちらは首から腕にかけて、こりやしびれが起こりやすいのが特徴です。
うつ病
慢性的な首こりがは自律神経失調症の原因になるとご紹介しましたが、これが長く続くと、頭痛や吐き気、動悸、不眠、倦怠感などの症状に毎日のように悩まされることになります。
これらは最悪の場合、うつ病発症のきっかけになってしまいます。
おわりに
軽度の首こりならば、自分で患部を温めたり、マッサージなどをして簡単にケアすることができますが、慢性化してしまうと、なかなか改善が難しくなってしまいます。
最初は首だけと思っていたものが、全身にまで影響してしまうなんて、少し怖いですよね。
ひどい首のこり・痛み、疲れやすさなどに悩んでいる方は、1度専門の医療機関を受診してみるのもいいかもしれません。
次ページで首こりを劇的に解消する方法をご紹介しています!
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